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MAIL MAGAGINE Vol.16 2018.11.1

いつも当農園をご贔屓いただきましてありがとうございます
このメールは、隅田農園をご利用いただいたお得意様へお送りしています
 
 
 

NEWS PICK UP

 
 
 

苗木発送シーズンがはじまりました

みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
やっとやっと秋本番になってきましたね。
そろそろ京都でも紅葉がはじまり、当社苗木掘り取りも本格的に始まりました。
当社では日中が涼しくなるころ10月中旬から常緑樹、10月末から落葉樹を掘り取り始めます。
柑橘類の掘り取りのピークが過ぎ、ぼちぼち落葉樹の掘り取りに入りました。
十月桜も今満開となっています。この桜は、色が濃い色と薄い色の微妙な花弁で
この寒い時期ではありますがピンクの花が満開になると見事です。


今年はすだ農園では柿が大豊作です。
昨年はあまりなりませんでした。やはり隔年結果ですね。
たくさん柿の実はなったのですけれど、柿は消毒をしていないので、
果実の表面がでこぼこになっていたり中が少し表面白くなっていたりする部分があります。
おそらくカメムシに吸引されたのだと思います。
販売されている柿はしっかりカメムシなど防除されているのだなあとこういうところで実感します。
当社のすぐ近くの「大枝(おおえ)」という地域では昔から柿栽培が大変盛んです。
旧街道沿いには柿をかごに盛ったお店でにぎやかになります。
富有柿は中生から晩生で、収穫は今からが本番になります。
 
※隔年結果とは(デジタル世界大百科辞典より) 果樹で、果実がたくさんなる年と少ししかならない年とが交互に現れることをいい、果実数の多い年をなり年または表年、少ない年を不なり年または裏年という。不なり年は収量が低い。一方なり年も果実数は多いが、果実は小型で糖含量が低く、着色も悪い。そのため、隔年結果が起こると収益は著しく低下する。強風のために落葉したり極端な低温や乾燥に遭遇したりすると、翌年の花数が減って隔年結果となる場合もあるが、普通は、果実数が多いと花芽の形成が抑制されるという果樹の特性のために起こる。
冬支度
苗木の手入れについて
さて、このメールを送らせて戴ている方は、当社で苗木をご購入されて、
日々手入れをされていると思います。
今月もこの月の手入れのポイントについてお伝えしたいと思います。
常緑樹と落葉樹、また樹種、露地植え、鉢植え、
地域や樹種により多少かわってくるのですのですけれど
できるだけ、どの果樹にも共通することをお知らせしていこうと思います。
寒い地域の方は少々早めに作業をしてくださいね。
先月お送りした10月の手入れにあまり変わりはないのですが少々変わるところもあります。
▼冬に向かう手入れについて
当社 関連サイト
・常緑樹(柑橘類)の冬の管理

▼果樹苗木 植え付け後の11月の手入れ
11月に入りますと気温が一気に降下し、平年ですと下旬には初霜がおります。
葉は次第に落葉をはじめ、下旬ごろから散り始めます。今年は夏場の猛暑の影響で落葉も早いようです。
落葉の時期は樹種によりかなり差があります。また鉢植えは、より早く落葉する傾向があります。
◎落葉樹
今月下旬ごろから徐々に落葉をしはじめます。
寒さに弱い樹種の幼木(柿・イチジク・梅など)は、そろそろ防寒をはじめましょう。

 

◎柿:収穫時期です。早生、中生の品種は終わりましたがこれから本番の富有柿は収穫です。

◎梅:梅の施肥は、そばで野菜や草花を育てていて肥料をやっていれば特に施肥の必要はありません。生育状況をみながら、ぶきぶきと元気な枝がでているようなら施肥はストップします。毎年結実して短くて弱い枝しか伸びていなければ施肥を多めにします。梅の施肥はするなら11月下旬には行います。

◎キウイ:収穫時期です。早生の品種は急ぎ収穫しましょう。ヘイワードは11月の霜が降りるまでには収穫をし終えましょう。

◎ナッツ類:ピーカンナッツやクルミはそろそろ落下しはじめます。拾い集めて外の殻がはずれるまでは雨水にあてておきましょう。外の殻がはずれたら洗って日陰で干して保管しましょう。

◎イチジク:収穫が終わりましたら、わらで株もと、幹の防寒をしましょう。

◎カリン・マルメロ:収穫が終わりましたね。果実酒にしたり砂糖漬けにしたりします。昨年作ったマルメロのはちみつ漬けをかびさせてしまいました(泣)

◎ザクロ:ひこばえといって地際からたくさんの枝がでてきていたり枝が混みあってきていると思います。不要な枝は間引き剪定をしましょう。

露地植えの11月の管理・作業
・水やり 必要ありません
・肥料  木の勢いをみながら肥料を施します。枝葉ばかり茂っている木には控えめにしましょう。
・剪定  葉が落ちたら剪定をし始めてください
・除草  雑草を放置しますと、通気性が悪くなり、病気の発生を助長することになります。
施した養分も雑草にとられてしまいますので、早めの除草をしましょう。
・移植、植え付け 移植する場合は落葉樹後に掘り取ります。植え付けも行えます。

鉢植えの11月の管理・作業
・置き場 日の良く当たるところに置きましょう。落葉樹は、部屋の中など暖かいところに置きすぎると花芽を付けてくれない場合がありますので、寒さには十分あてましょう。
・水やり 鉢の土の表面が白く乾いたらやりましょう。毎日の水やりは必要ありません。
・肥料 お礼肥えをしていなければ、今月施してください。10号鉢ですと50グラム程度。
・剪定 まだしません
・植え付け・植え替え まだ葉をつけている場合はしない方がよいです。
 
◎常緑樹(かんきつ類、ビワ等)
温州みかんの収穫が10月中旬ごろからはじまり根の伸びが低下していきます。
フェイジョアも収穫時期です。落下しはじめる直前が収穫適期です。
フェイジョアも枝が折れやすいので雪が降る地方の場合は
雪で枝が折れないようひとくくりにしましょう。
ビワは花芽をつけています。摘蕾をしましょう。
【ビワの摘蕾方法】 まずは花房の先端部から1/2までの蕾を切り取ります。次に花房の中間3~5段目の蕾を残して、下部2段の蕾を切り取ります。残した花房の中間3~4段目の蕾の1/2を切り取ります。最後に花房数を1/2~1/3まで減らします。かなり蕾をとってしまうことになりますけれどより大きな実をとりたい場合は、摘蕾はしてください。 茂木ビワ・長崎ビワ・田中ビワでは果物農家の場合は摘蕾をする方法が多少異なるようですが家庭果樹では上記の方法でよいと思います。
※摘蕾とは:ビワなどたくさんの蕾を付ける樹種のものは、蕾の数を制限して大きなよい花が咲き、実がなるようにします。また幼苗の時も、たくさん花をつけると養分をすべて吸われてしまいますので、枝葉に養分をいかすために、蕾を取ってしまうほうが今後の成長にはよいのです。

◎レモン:そろそろ黄色く色づいてきます。完全に色づく前でも香りはとてもよいので青いうちに収穫して青いレモンを楽しむのも一考です。

◎キンカン:そろそろ黄色く色づいてきます。寒さの厳しい地方では実は冬越しは難しいですが、暖かい地方では春を過ぎても結実の黄色を楽しむことができますね。

◎ヤマモモ:枝が柔らかいので雪が積もる地方の場合はひもでひとくくりにして防寒を兼ねて支柱に縛り付けておきましょう。

露地植え11月の管理・作業
・水やり 必要ありませんが1週間も雨が降らなければ人為的に水やりをしてください
・肥料  今月収穫した木もまだ収穫をしていない木も成木ですと1本あたり100グラム程度の肥料をあげます。 樹冠の外周の下を幅30センチ、深さ15から20センチに円周上に溝を掘り、肥料を施したあと溝の上に土をかぶせます。
・収穫  適宜行います
・剪定  行いません
・植え付け 新苗や大苗の植え付けの適期です
・移植 行えますが、一旦露地に植え付けた苗木はできればそのまま育てましょう。幼苗を植え付けて1年目くらいまででしたら大きめに掘り取れば移植は可能です。2年以上経ちますと経験がないと難しくなります。

鉢植えの11月の管理・作業
・置き場所 太陽光線に当ててください。
・水やり 乾いたらやります。一回の水やりはたっぷり鉢底から水が流れるまでやりましょう。
・肥料 葉の色を見て黄色いようなら追肥をやります。葉の色が濃ければやりません。
・剪定 行いません
・植え替え・鉢替え なるべく寒くなる前に行いましょう。常緑樹は寒い時期よりは暖かい時期、暑くなる前までが移植に向いています。
・防寒 鉢植えの場合は防寒のため鉢ごと土に埋めたりもします。またわらや寒冷紗を枝をくくってかぶせます。


【参考書籍】
小さな庭でも実がつく 家庭果樹の育て方 庭植えと鉢植えの作業手順がよくわかる 石川一憲監修  成美堂出版
イラストが多くてわかりやすいと思います。

おいしく育てるはじめての家庭果樹 三輪正幸著 趣味の園芸ビギナーズNHK出版
樹種ごとに月々の作業がわかりやすくまとめられています。

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