当店では過去にも参考になる記事を色々掲載しています。
2018年5月号 ~病気や害虫対策に…やっぱり「薬」を使う?~
2018年7月号 ~自然農薬 いろいろあります~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【お客様相談室 その1】
【~露地植え?鉢植え?~】
先日お客様から購入した苗木を鉢植えで育てるか露地植えで育てるか迷っているとご質問を受けました。
露地植えと鉢植えはそれぞれ長所と短所があります。 挙げてみますと下記のような感じです。
◎鉢植えの長所
・根っこを制限するので苗が若くても結実しやすくなる。
・コンパクトに育つので場所をとらない。
・地域の気候にあわない果実でも、冬場室内に入れるなど工夫すれば育てられる果樹の幅が広がる。
・季節によって置く場所を替えることができ、環境を適宜変えることができる。
(暑さや寒さに弱い品種も育てることが可能になる)
・植木鉢ごと網などで囲えるので虫などの被害から免れやすい。
●鉢植えの短所
・水やりの管理が難しい。
・肥料の管理が難しい。
・数年に一度は植え替えが必要となる。
・実の収穫は大量には望めない。
◎露地植えの長所
・大きく育つ。
・大きく育つからたくさん果実がなる可能性が高い。
・水やりはほとんど必要でない。
●露地植えの短所
・初収穫が遅くなる。(若い苗から育てた場合)
・庭や畑が必要になる。
・一度植えれば、移植はかなり難しくなる。
・環境がよく、よく肥えた場所で植えた場合なかなか結実しにくくなる可能性がよくある。
・実った果実が鳥の被害にあう可能性がある。
上記のことをふまえ、 それぞれ環境や状況、またご希望に応じて露地植えか鉢植えかを選ばれるといいかと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【お客様相談室 その2】
【苗木が枯れてしましました】
通販で「購入した苗木が枯れてしましました」という方が、年に数人おられます。 色々お伺いして、苗木自体に力がなく不可抗力だったのか、又は下記のような原因があったのかをお尋ねしています。
・植え付け後の水不足による枯れ
・水のやりすぎによる根腐れ
・弱っているからといって肥料をやって肥やけを起こしての枯れ
・植える場所に牛糞や鶏糞、肥料を入れたため肥やけを起こしての枯れ
・凍害、遅霜による新芽枯れ
・強風で揺られて根が傷んでの枯れ
・根が伸ばせない岩盤或いは地面の下がいつもじめじめしている場所に植えてしまったことによる根腐れによる枯れ
・カミキリムシやシンクイムシ、蟻等虫の食害による枯れ
等です。
上記のような原因にお心あたりがない場合は、苗自体に力がなかったこと(生命力がなかった)か、原因不明の枯れの場合もありますが、上記のようなお客様の植え付けや手入れの過程を遠距離では当店からは確かめることがなかなか難しいのです。
今期(昨秋~この4月まで)当店でご購入いただいた苗が枯れてしまったという場合は、すぐにお写真と植え付け方、その後の管理方法につきましての詳細をご連絡いただくようお願いいします。 ご相談にのらせていただきます。