MAIL MAGAGINE Vol.04 2017.11.1

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苗木発送シーズンまっさかりとなりました

10月は大型台風と長雨で当農園のかなりの被害を受けました。 みなさんの畑や家は大丈夫でしたでしょうか。 農園では、自然の猛威にはなすすべもありませんでした。 しかしながら、この秋は、自然の恵みもたくさんいただくよい季節ですね。 木々が落葉をはじめ、休眠期に入りつつあります。 落葉果樹の掘り取りもこれから最盛期となります。 関東以南の地域は植え付け適期となります。 関東以北の地方は年内植え付けはお急ぎくださいね。

▼このカキは渋柿です。干し柿にします!

▼その名のとおり10月に開花した十月桜です

今回はこの時期、手入れの中でも重要になってくる肥料についてお伝えしようと思います。


季節の手入れ〜肥料のはなし〜

天候不順だった今年の夏も終わり、いよいよ秋の実りのシーズンとなりました。
秋に収穫を迎える果樹は、この季節、ありったけの貯蓄養分を使って果実を実らせます。柿、キウイ、イチジク、ナツメなどは、落葉後にお礼肥を施しましょう。木が弱っているときは、液肥を使って早期に回復させましょう。
ということで、今回は、肥料のはなしをしましょう。
あなたは、日頃どんな肥料を使っておられますか。
化学肥料、小粒、大粒、油かす、台所のくずから作った手作り堆肥・・
肥料といってもいろいろなものが売られていて、買うときに迷いますね。肥料にはそれぞれ特性があります。
<有機肥料と化学肥料>
まずは大きく分けて「有機肥料」と「化学肥料」にわけられます。
有機肥料には「発酵油かす」「骨粉」「油かす液肥」「完熟堆肥」 などがあります。
化学肥料には「普通化学肥料」「緩効性肥料」「液肥」「葉面散布 肥料」などです。
すぐに効かせたい場合は速効性のある化学肥料や液肥を使ってください。 ゆっくり効かせたい場合や冬の間のお礼肥えは有機肥料や化学肥料の中でも緩効性の肥料を使います。用途に応じて使い分けます。
<肥料の成分>
肥料を購入するとその袋には肥料の比率が書かれています。3要素の比率です。 たとえば、
燐加安14号ですとチッソ14、リン酸10、カリ13
マグアンプなら 6-40-6-15(チッソ、リン酸、カリウム、マグネシウムの順に書かれてます)
この3要素はそれぞれ異なる部分に効果がでます。
・チッソ・・葉や茎
・リン酸・・花や果実
・カリウム・・根
・マグネシウム・・リン酸の吸収を助ける とそれぞれ効く部分が異なります。
<肥料の量>
8ー8ー8
この数字はそれぞれの成分の量の割合を示しています。
(容量)×(割合)=(含有量)という計算で求められます。
例えば10キロの肥料 成分の表記が8、8、8という場合は
10キロ×0.08=0.8キロ(=800グラム)
チッソ、リン酸、カリ がそれぞれ500グラムずつ入っているということです。

農家の人はこのグラム数をみて10aなら何袋を施肥するというように計算されます。家庭の1本だけの果樹の場合は小袋を購入されますと、ほとんど必ず裏に施肥量の参考が書かれています。

どの栄養分が足りていないかを見ながら成分があう肥料を使ってください。
・葉の色がよくない→窒素が多めの肥料
・実が充実してほしい→リン酸の多い肥料
化学肥料の場合速効性がありますが、一度にたくさん施すと肥やけしてしまい、根が腐り木が枯れることもあります。また、化学肥料は、長くたくさん使い続けると、肥やけしやすくなります。
使用する量は、袋の説明書きに大抵は書かれていますので量を間違えないように施しましょう。

果樹の場合は、有機質の緩効性肥料を少量ずつ、何回にも分けて施すことがおすすめです。
果樹も野菜と同じでやはり、有機性の安心できる肥料を使いたいものですね。ですが、ベランダやマンションなどで、匂いが気になる、虫が来たら困るというような場合は、当農園でもよく使っている緩効性の”IB肥料”が便利です。匂いもしませんし、虫が寄ってくる心配もほとんどありません。
<肥料をやる時期>
肥料を施す時期は、下記の3回くらいです。
「春 肥」新しい根が伸び、発芽、新梢が伸びるとき
「お礼肥」果実収穫後
「秋 肥」来年の養分を蓄積する9月〜10月

気を付けたいのは、施してはいけない時期があることです。
まず、来年の花芽ができる7月〜8月。
そして、根や枝が伸びない冬の間(※来年に向けての寒肥はOK。速効性肥料は不要)です。
鉢に植えている果樹は、特に肥料のやり具合が成長に、即時影響しますのでこまめに観察して追肥をする場合は、肥料を加減しましょう。
<肥料の量>
肥料の袋には必ず成分表がついています。その成分表に従って果樹は特に、肥料をやりすぎますと、安泰してしまって、子孫(果実)を残そうとしません。枝葉ばかりが 茂ることになってしまうことがよくあります。肥料のやりすぎはくれぐれもご注意下さいね。
<肥料を与える場所>
植え付け時の元肥は植え付け時に根っこに直接つかないように穴の底の方に土と混ぜて入れます。 (やせ地の場合は肥料を入れますが通常の畑土の場合は入れなくてもよいと思います)
追肥は木の株元半径30センチから(木の大きさによっては50センチ)の周りに溝を掘りそこに肥料を土と混ぜつつ入れ穴を埋めるという方法が良いと思います。

書きだすとたくさんになってしまいました。
肥料のことや薬剤のことなど、わたしもまだまだ勉強中です。思い違いをしているところもあるかもしれません。こんなこと知ってるよという方は失礼しました。

今おススメの果樹苗

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大苗◇ナッツ類 クルミ(胡桃)鬼ぐるみ[実生・25cm地中ポット苗 2012年:大]

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大苗◇ナッツ類 ペカンナッツ[実生・ハーフ地中ポット苗:特大]

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大苗◇カキ(渋柿)蜂屋(はちや)[地掘苗 2014年:特大]

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大苗◇カキ(渋柿) 富士(ふじ)[地掘苗 2016年:中]

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