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MAIL MAGAGINE Vol.28 2019.11.1

いつも当農園をご贔屓いただきましてありがとうございます
このメールは、すだ農園をご利用いただいたお得意様へお送りしています

NEWS PICK UP

「さて、この花は何の花でしょうか?答えはこのメール最下段に」

苗木発送シーズンがはじまりました

みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
季節は確実に進み、実りの秋は確実にやってきています。
やっとやっと紅葉もはじまりかけ、秋本番になってきましたね。
当店苗木掘り取りも本格的に始まりました。
当店では日中が涼しくなるころ10月中旬から常緑樹、10月末から落葉樹を掘り取り始めます。
柑橘類の掘り取りが少し遅れて始まり、そろそろ落葉樹の掘り取りに入っています。

雨が続いているので、水はけがよくない雨が降った後次の日も苗の周りに水溜りができるようなところに苗木を植えておられる方は、苗の周り40センチほど離してに排水溝を(溝を)堀ってみてください。

今年は気象条件がよくない中、
すだ農園ではナツメ、サンザシ、イチジク、マルメロ、ザクロ、柿等々豊作です。
少し早かったですが、苗木が忙しくなる前に、
渋柿の富士柿、蜂屋柿を収穫し、干し柿づくりに精を出しました。
カビないように、皮をむいた後は熱湯につけるようにしています。
霧がよく出る湿気の多い気候なので、カビがでないかかが一番心配です。
へたに焼酎を付けて、ビニールに入れて渋を抜く方法もありますが、私は干した柿の方が好きです。

苗木の発送が10月中旬よりはじまりました。
苗木の中でも大苗は1点ものも多いですので、確実にその苗を手に入れたいという方は
早めのご予約・ご注文をおすすめいたします。
今年度は常緑樹に関しては、冬期の注文受付・出荷を停止する予定です。
春になり、ワラ囲いを外し、苗木の状態を見て注文受付・出荷を再開いたします。


▽▽★発送について★▽▽
地掘大苗[常緑樹]⇒今秋出荷の注文受付中[11月末〆切]・順次出荷中
地掘大苗[落葉樹]⇒注文受付中・ご注文後1か月位あとの出荷
地中ポット苗[落葉樹・常緑樹]注文受付中・順次出荷中
ポット苗スリットポット苗 ⇒即発送可能
新苗[1年生] 単品販売⇒注文受付中・順次出荷中
新苗5本セット[常緑樹]⇒注文受付中[11月末〆切]・順次出荷中
新苗5本セット[落葉樹]⇒注文受付中[12月末〆切]・順次出荷中


鉢植え
果樹苗木・成木の手入れについて
さて、このメールを読んでくださっている方は、当店で苗木をご購入されて、日々手入れをされていると思います。今月もこの月の手入れのポイントについてお伝えしたいと思います。
常緑樹と落葉樹、また樹種、露地植え、鉢植え、 地域や樹種により多少かわってくるのですのですけれど できるだけ、どの果樹にも共通することをお知らせしていこうと思います。
寒い地域の方は少々早めに作業をしてくださいね。
先月お送りした10月の手入れにあまり変わりはないのですが少々変わるところもあります。

▼果樹苗木 植え付け後の11月の手入れ

11月に入りますと気温が一気に降下し、平年ですと下旬には初霜がおります。
葉は次第に落葉をはじめ、下旬ごろから散り始めます。
今年も夏場の猛暑の影響で落葉も早いようです。
落葉の時期は樹種によりかなり差があります。また鉢植えは、より早く落葉する傾向があります。


◎11月の落葉樹

今月下旬ごろから徐々に落葉をしはじめます。
寒さに弱い樹種の幼木(柿・イチジク・梅など)は、そろそろ防寒をはじめましょう。

◎ウメ:梅の施肥は、そばで野菜や草花を育てていて肥料をやっていれば特に施肥の必要はありません。生育状況をみながら、ぶきぶきと元気な枝がでているようなら施肥はストップします。毎年結実して短くて弱い枝しか伸びていなければ施肥を多めにします。梅の施肥はするなら11月下旬には行います。 寒冷地では、防寒をしましょう。主な幹にわらか新聞紙を巻きます。また株元の地面にも藁を敷きます。

◎カキ:収穫時期です。早生、中生の品種は終わりましたがこれから本番の富有柿はこれから収穫です。

◎キウイ:収穫時期です。早生の品種は急ぎ収穫しましょう。ヘイワードは11月の霜が降りるまでには収穫をし終えましょう。

◎ナッツ類:ピーカンナッツやクルミはそろそろ落下しはじめます。拾い集めて外の殻がはずれるまでは雨水にあてておきましょう。外の殻がはずれたら洗って日陰で干して保管しましょう。

◎イチジク:収穫が終わりましたら、わらで株もと、幹の防寒をしましょう。幹から木くずが出ていないかも確認します。木くずがでていれば幼虫がいる可能性が高いですから、針金を穴から突っ込みまずは幼虫を殺し、そのあと、ノズル付きの殺虫剤を噴霧します。
剪定は落葉後に行います。できれば2月中旬までには行います。特にイチジクは剪定をしないとどんどん木が巨大になりますから、必ず毎年剪定して収穫がしやすいようにしましょう。

◎カリン・マルメロ:収穫が終わりましたね。果実酒にしたり砂糖漬けにしたりします。

◎ザクロ:ひこばえといって地際からたくさんの枝がでてきていたり枝が混みあってきていると思います。不要な枝は間引き剪定をしましょう。

◎サクラ:落葉後すぐに剪定することは避けましょう。落葉後少なくとも1ヵ月は木を休ませ、枝の先端まで充実した枝になるように待って、12月から剪定をします。


露地植えの11月の管理・作業
・水やり 必要ありません
・肥料  木の勢いをみながら肥料を施します 枝葉ばかり茂っている木には控えめにしましょう
・剪定  葉が落ちたら剪定をし始めてください
・除草  雑草を放置しますと、通気性が悪くなり、病気の発生を助長することになります
施した養分も雑草にとられてしまいますので、早めの除草をしましょう
・移植、植え付け 移植する場合は落葉樹後に掘り取ります 植え付けも行えます

鉢植えの11月の管理・作業
・置き場 日の良く当たるところに置きましょう 落葉樹は、部屋の中など暖かいところに置きすぎると花芽を付けてくれない場合がありますので、寒さには十分あてましょう
・水やり 鉢の土の表面が白く乾いたらやりましょう 毎日の水やりは必要ありません
・肥料 お礼肥えをしていなければ、今月施してください 10号鉢ですと50グラム程度
・剪定 まだしません
・植え付け・植え替え まだ葉をつけている場合はしない方がよいです


◎11月の常緑樹(カンキツ(柑橘)類、ビワ等)

温州みかんの収穫が10月中旬ごろからはじまり根の伸びが低下していきます。
フェイジョアも収穫時期です。落下しはじめる直前が収穫適期です。 フェイジョアも枝が折れやすいので雪が降る地方の場合は 雪で枝が折れないようひとくくりにしましょう。
ビワは花芽をつけています。摘蕾をしましょう。

《ビワの摘蕾方法》
まずは花房の先端部から1/2までの蕾を切り取ります。次に花房の中間3~5段目の蕾を残して、下部2段の蕾を切り取ります。残した花房の中間3~4段目の蕾の1/2を切り取ります。最後に花房数を1/2~1/3まで減らします。かなり蕾をとってしまうことになりますけれどより大きな実をとりたい場合は、摘蕾はしてください。 茂木ビワ・長崎ビワ・田中ビワでは果物農家の場合は摘蕾をする方法が多少異なるようですが家庭果樹では上記の方法でよいと思います。
※摘蕾とは:ビワなどたくさんの蕾を付ける樹種のものは、蕾の数を制限して大きなよい花が咲き、実がなるようにします。また幼苗の時も、たくさん花をつけると養分をすべて吸われてしまいますので、枝葉に養分をいかすために、蕾を取ってしまうほうが今後の成長にはよいのです。

◎レモン:そろそろ黄色く色づいてきます。完全に色づく前でも香りはとてもよいので青いうちに収穫して青いレモンを楽しむのも一考です。

◎キンカン:そろそろ黄色く色づいてきます。寒さの厳しい地方では実は冬越しは難しいですが、暖かい地方では春を過ぎても結実の黄色を楽しむことができますね。

◎ヤマモモ:枝が柔らかいので雪が積もる地方の場合はひもでひとくくりにして防寒を兼ねて支柱に縛り付けておきましょう。

露地植えの11月の管理・作業
・水やり 必要ありませんが1週間も雨が降らなければ人為的に水やりをしてください
・肥料  今月収穫した木もまだ収穫をしていない木も成木ですと1本あたり100グラム程度の肥料をあげます 樹冠の外周の下を幅30センチ、深さ15から20センチに円周上に溝を掘り、肥料を施したあと溝の上に土をかぶせます
・収穫  適宜行います
・剪定  行いません
・植え付け 新苗や大苗の植え付けの適期です
・移植 行えますが、一旦露地に植え付けた苗木はできればそのまま育てましょう 幼苗を植え付けて1年目くらいまででしたら大きめに掘り取れば移植は可能です 2年以上経ちますと経験がないと難しくなります

鉢植えの11月の管理・作業
・置き場所 太陽光線に当ててください
・水やり 乾いたらやります 一回の水やりはたっぷり鉢底から水が流れるまでやりましょう
・肥料 葉の色を見て黄色いようなら追肥をやります 葉の色が濃ければやりません
・剪定 行いません
・植え替え・鉢替え なるべく寒くなる前に行いましょう 常緑樹は寒い時期よりは暖かい時期、暑くなる前までが移植に向いています
・防寒 鉢植えの場合は防寒のため鉢ごと土に埋めたりもします またわらや寒冷紗を枝をくくってかぶせます

実
【お客様 質問コーナー】

「果樹の実が付かないのでどうしたらいいですか」
という質問がわたしどもの農園にはかなり多くあります。
実際に、その木の状況を見てみなければ、その方の育て方をきいてみなければ対策は異なったものになるのでいつも、育て方、木の現在の状況を教えてもらってから対策をお伝えしています。


当店で大苗をご購入いただいて実がその時ついていましても新しい環境でまずは根っこを伸ばそうと努力しますので、結実はあとまわしになることが多いです。まずは1年から2年は待ってみましょう。

◎木がとても元気で葉も青々とよく茂っている状態の場合
これはおそらく肥料のやりすぎで枝葉ばかりが茂ってしまって子孫を残さない状況に陥ってしまっています。元気に育ってほしいという気持ちがいっぱい過ぎる方に多いんです。 植えた苗木が2mにまで立派に育っている、葉が青々とし生き生きとしている、定期的に施肥をしているということでしたら、これにあたると思います。
▽▽▽その場合の対策▽▽▽
・肥料を控え気味にする (当分の間は全くやらないでもいいくらいです)
・根を切って一旦枝の伸びに使われる成長の力を止めることで結実するように仕向ける
●常緑樹の場合・・3月初旬ごろか10月中旬ごろに幹の中心から半径30cmくらいの周囲に大きな鋭利なスコップを地面に90度に入れ伸びている根っこを切断します。これはぬくぬくと育っている苗木をいじめることになるのですけれど、ぬくぬくと育ってられないと木が思い、子孫を残そうとするのです。根を切ったあとには、水やりを忘れずしてください。また、もし表面の土が薄いように感じられたらちょっと土や腐葉土を足してください。
●落葉樹の場合・・落葉時期(11月下旬から3月初旬くらいまで極寒期を除く)に実行してください。くれぐれも葉が落ちていないときには、根を痛めることはしないでくださいね。
・剪定しすぎて来年の花芽を切らないようにする
花芽の付き方は樹種により異なりますが、昨年伸びた枝先や枝元になる果樹が多いです。
花芽の付き方は、下記書籍を参考にしてください。
(図書館などでリクエストしていただくといいと思います)
NHK趣味の園芸 実践作業(3)
覚えたい家庭果樹のテクニック
[監修]大坪孝之/高橋栄治
NHK出版

◎木の葉の色が薄く黄色で、葉の数も少なく、木全体がひょろひょろしていて元気がない場合
日光に半日以上当たっている場所に植えられているでしょうか。肥料は足りていますか。こちらは前者とは異なり、実をつける体力が木にないため、花を咲かしても、幼果を落としてしまったりします。花自体を咲かす体力もない場合があります。
▽▽▽その場合の対策▽▽▽
・肥料をやり、葉の色が濃い緑になるようにまず苗木を良好な状態になるように育てる
・日が当たらないところに植えている場合は、なかなか難しいですが植え替えをしてやります(落葉樹は11月下旬ごろ、常緑樹の場合は10月中旬か3月初旬)
・虫が来て葉が食べられてしまっている場合も実を付けない場合があります よく観察してみてください

◎受粉樹が必要なのに、受粉するための木が植えられていない
果樹には、
・雄雌植えなければならない樹種(例えばキウイなど)
・他の品種で相性がよい品種を植えなければ受粉しない樹種(サクランボなど)
・他の品種を植えなければ受粉しない(しにくい)樹種(クリ・柿・梅など)
などがあります。
1本でも結実する樹種もあります。が2本以上植えている方が受粉して果実がつく割合が多くなることもあります。
実がつかなくて困っておられる方は、このようなところでもう一度育て方や品種を見直していただければと思います。



長文にお付き合いくださりありがとうございました。 ではまた来月お会いしましょう。
(※このメールトップの写真は十月桜(バラ科)の花です)
十月桜の苗木は こちらで販売しています

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