【お客様からの質問コーナー】
《記念樹におすすめの桜の品種を教えて下さい》
ここのところ、植樹の季節で、桜の品種についてのお問合せが多いので 私の主観になりますが、植樹の視点で当店取り扱いの品種についてご紹介したいと思います。
桜の品種はかなり多く、同じ品種でも接ぎ木した穂の特性を引き継ぎますので多少色や形がかわってまいります。また地域によって呼び名が変わったりもしますので、ご購入の際にその名称だけを見て買われますとイメージと異なってしまったということも多々あります。 当店の桜の苗木はすべて花の写真も撮っておりどんな花が咲くか、どの時期に咲くかがお伝えできます。花の実際の写真は、WEBサイトをご参照くださいませ。
桜を咲く時期ごとなどで並べてみました。(参考:サクラハンドブック(文一総合出版より)
~桜 当店の取り扱い品種~
【野生種】国内の野山に自生している「野生種・自然交雑種」
◎山桜:とても強いです。 花は地味ですが染井吉野とは異なる開花期なのでそれはそれでよいかもしれません。ご予算あるので大きなものをご用意できます。(5本から8本ですと2トントラックがいります。小さいものでしたら軽トラックでものります)
◎大島桜:花が大輪で白っぽいですので一群となって育てば見栄えがすると思います。
【栽培品種】ほとんどが接ぎ木や挿し木などで増やされたクローン。変異が少ない
栽培品種 早咲き 染井吉野の開花以前に満開になる品種
◎河津桜:根の伸びがあまりよいとはいえなませんが一度活着すれば、強いです。早咲きの濃いピンクの桜は魅力があります。樹形が整いにくいのが難点
◎啓翁桜:促成栽培で冬に開花させることができる桜で、真冬でも満開になる桜です。立性で枝の伸長がよく、切枝用に適しているため正月飾りによく用いられます。
◎彼岸桜:花が地味かと思いますが、彼岸桜が強いということで、こちらもよいかとおもいます。枝が細く華奢な感じで花は地味です。実生苗ではなく接ぎ木になります。
栽培品種 同時咲き 染井吉野の咲き始めから散り終わるまでに満開になる品種
◎染井吉野:公園、またお花見でおなじみの染井吉野は桜といえばイメージされる品種です。薄いピンクの花がたわわに付きますのでスペースがある植え付け場所には最適と思います。
◎陽光:ソメイヨシノより早く咲き、花は一重で大輪、鮮やかなピンク色となるのが特徴。つぼみは濃い赤紫ですが開花すると鮮やかなピンク色に。染井吉野(ソメイヨシノ)よりも濃い花色はお庭でも目を惹く存在感があり、樹勢も強く、テングス病に強く丈夫で育てやすい桜です。
◎豆桜(比翼桜・湖上の舞):大きく育ちたくないという方にはピッタリな桜です。スペースが狭いけど桜が欲しいという方はこちらがよいです。
栽培品種 遅咲き 染井吉野がほぼ散り終わってから満開になる品種
◎京都色変わり桜:すだ農園の母樹から継いだ品種。一重の大輪で育てばボリュームがあります。幹に勢いがあります。大きな苗はもっていません 植樹用には少し小さいかと思いますが、変わっているので良いかとも思います。一旦根付けば根っこに力があります。開花時期が染井吉野よりかなり遅めです。4月中旬以降
◎普賢像(ふげんぞう):開花時は紅色が濃く見え 徐々に白になり、最盛期を過ぎると中心部が赤くなります。色の変化が美しい八重咲きの桜です。
◎関山:濃いピンクの八重桜では代表的な品種です。
◎天の川:枝が横に張らず上に伸びる性質なので、スペースが無い場所には最適です。垂直に伸びる小枝と淡いピンク色の花が織りなす開花期の様子を「天の川」に見立てて名付けられました。直立性で枝が張らず、まるで竹箒を逆さまに立てたような樹形に育ちます。場所を取らないので、狭い場所でも楽しめます。都会向け。記念樹や、シンボルツリーとして最適です。花期は4月中旬から下旬で、花は淡紅色の八重咲きでやや大きめです
栽培品種 二季咲き 毎年晩秋と春に二回の開花のピークがある種類
◎十月桜:花期が長く冬でも咲いています。花は小さいですが木が大きくなりますと桜の季節でない桜を見られるのが魅力です。 大きなものから小さなものまでご用意できます。
しだれ桜
場所が広くあるならしだれ桜もよいかと思います。若い苗からそちらの土で慣らしていかれるかとよいかと。そちらの地盤に合わせて育ってくれると思います。大きく育てばそれは見事と思います。
◎一重紅しだれ桜:こちらは一重で濃い紅色から薄いピンクに色の変化が楽しめるしだれ桜です。すだ農園の母樹を接いで作っている苗です。一重紅しだれ桜は2017年の4年生が樹高もあり、よい枝がぐんと伸びたものがありますのでこのあたりで揃えられるのもよいかと思います。
◎八重紅しだれ桜:こちらは薄いピンクのボリュームのあるかわいらしい系です。 しだれ桜はいずれも 開花時期は染井吉野とほぼ同じくらいです。