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MAIL MAGAGINE Vol.47 2021.6.1

いつも当農園をご贔屓いただきましてありがとうございます
このメールは、すだ農園をご利用いただいたお得意様へお送りしています
 
 
 

NEWS PICK UP

 
「さて、この実は何の実でしょうか?答えはこのメール最下段に」
 
 

もうすぐ今秋出荷の予約受付が始まります!

今年は梅雨入りがかなり早く、また雨も多く特に今年植え付けた果樹たちにとっては受難の日々が続いております。
まだ十分活着していない時期に苗木たちが長雨にさらされますと、泥はねや根っこの浸水により病気になりやすくなります。
野菜に比べれば比較的天候に左右されにくい果樹や花木などではありますが、日照不足の影響もでてきます。
今年は梅もスモモも大変実付きがよく、幼果がたわわになっております。
開花時期に受粉がうまくおこなわれたのだと思います。
この幼ない果実たちも雨に打たれながらも懸命にしがみついていていとおしい限りです。
冒頭から嘆きではじまってしまい申し訳ありません。

さて、新年度が始まり、秋からの発送のご予約の受け付け開始も間近です!
秋から発送のご予約の受付開始を、6月中旬までには新苗・2年生苗を順次掲載していきます。 また、大苗のご予約受付も6月中旬以降はじめます。


~今注文できる商品~
▼pickup 年中出荷可能なスリットポット苗
スリットポット苗
▼pickup 地中ポット苗の品種が増えました
ビワ
▼pickup 秋の新苗特集
秋の新苗
▼pickup アゲハ食用葉特集
アゲハ食用葉

苗木の手入れについて
さて、このメールを読んでくださっている方は、当店で苗木をご購入されて、日々手入れをされていると思います。
今月も6月の手入れについてお伝えしたいと思います。おつきあいくださいませ。

▼果樹苗木 植え付け後の6月の手入れ

新しい枝がぐんぐんと伸び、若葉が大きく展開し緑が一段と美しい季節となりました。
込み合った枝があると風通しが悪くなりますので、間引き剪定をするなど適宜しましょう。
特に、ウメ、アンズ、カキは落葉期の枝だけだった時とは異なり、たくさんの葉が展開して思ったよりも密集していると思います。
方向のよくない枝や直立した枝など間引きをしてみましょう。

またその時に木をよく観察して病虫害も早めに見つけて防除しましょう。
虫の動きも活発になる時期です。
殺虫剤は倍率、回数などを守り使用しましょう。

今年も、アブラムシの被害が多いように思います。
浸透移行性の殺虫剤を使いますと、1か月くらいは効果が持ちます。
製品名ですと「ベニカ」「オルトラン」などです。
どの樹種に使える、使用時期、使用回数など詳しいことはラベルに書かれていますので適用の樹種や回数を守って、風のない朝に散布してみてください。

参考までにベニカの果樹に使える作物名と使用時期をまとめてみました。
効果がある害虫名や、薬剤の倍率もそれぞれ異なりますので確認してから使ってくださいね。
▼参考:ベニカの使用例
カンキツ、サンショウ/収穫前日まで
カンキツ(苗木)/春芽・夏芽または秋芽の発生前
カキ、モモ/収穫7日前まで
ウメ/収穫前日まで
スモモ、アンズ、イチジク/収穫3日前
ビワ/カミキリムシ防除は収穫3日前まで
ビワ/アブラムシ類、カメムシ類、カイガラムシ類は収穫前日まで


◎6月の落葉樹

◎ウメ:今月は、梅の収穫の時期です。小梅は上旬に熟し、他の大梅は中旬から下旬が収穫時期となります。 ウメは収穫後にお礼肥をすることで来年の花付きがよくなります。
(NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 ウメより)

◎カキ:カキは曇り、雨の天気が続くと日照不足となり、幼果が落ちる生理的落下が起ります。生理的落下は、種ができなかったために起こる他、日照不足のために果実どうし、果実と枝葉が栄養を奪い合って起こるとも考えられています。落下がひととおり終わったところで、人為的な摘果を行います。1枝1果を目安にします。幼果の方向をよくみて下向きの充実した果実を残し、上向きの果実は摘果します。徒長枝の整理を行っていなければ今月行います。
(参考NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 カキより)

◎クリ:栗は5月末から6月初旬にかけて開花しています。2品種以上を混植していると受粉して結実します。今月はアブラムシやカミキリムシなどたくさん虫が寄ってきますので見つけ次第補殺し、または所定の薬剤を散布します。株元に木くずがでていたら、木屑を取り除き、孔を見つけて針金などを差し込んで幼虫をついて殺します。

◎スモモ:この時期、幼果が少しずつ大きくなってきています。たくさんなりすぎているときは、6月では少し遅いですけれど、摘果をしましょう。収穫期は早いもので6月下旬、遅いもので8月末頃です。鳥にとられる前に網をするなど気をつける必要があります。木を大きくしたくなければ、長く伸びそうな枝を夏の時期に剪定するとよいです。

◎アンズ:収穫はすぐそこです。6月中旬から7月初旬が収穫時期です。こちらもスモモに同じく、鳥につつかれないように気をつけましょう。

◎モモ:当店で扱っている1品種で自家結実性のある(1本で実のなる)大玉白鳳は、収穫時期が7月中旬~下旬です。モモは、夏に枝がよく伸びますからぐんと伸びたいらない枝(徒長枝)を間引くようにします。また結実が多い場合は摘果をし、残した果実は袋かけをして育てましょう。

露地植えの6月の管理・作業
・水やり ほとんど必要ありません あまり乾くようなら水やりをしましょう
・肥料  ウメは収穫後、肥料を施します
・剪定  枯れている枝や込み合っている部分は取り除きます
・除草  草が小さなうちにまめに引くようにしましょう
・移植、植え付け 行いません

鉢植えの6月の管理・作業
・置き場 日の良く当たるところに込み合わないように風通しがよくなるよう置きましょう
・水やり 鉢の土の表面が白く乾いたらやりましょう
・肥料 施しません
・剪定 不要な枝がでてきたら取り除きます
・植え付け・植え替え 行いません

 
◎6月の常緑樹(カンキツ(柑橘)類、ビワ等)

カンキツ(柑橘)類は、この時期、花が咲き、幼果ができてきます。トゲがある樹種は、まめにトゲを切るようにしましょう。実を傷つけるもととなります。トゲをとっても生育に影響はありません。

◎レモン:レモンは5月から6月にかけて花を咲かせ、花びらやおしべが落ちます。またそれと同時にできた幼果も落ちます。受粉、受精ができていなかったり、果実に十分栄養がいかなかったりという場合におきます。落下が多い場合はなにかしら原因があるので、冬場の防寒対策が十分だったか、日当たりはどうか、剪定をしすぎていないかなど振り返ります。下旬になれ夏枝が伸び出します。
(NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 レモンより)

◎ビワ:ビワは収穫時期です。一気に熟しますので、袋かけをしていた場合は熟期を逃さないように気をつけましょう。収穫後に若い枝がぐんぐん伸びます。剪定は秋まで待ちます。

◎フェイジョア:ちょうどこの6月がフェイジョアの開花時期です。ピンクの花びらと赤いめしべがかわいらしいです。フェイジョアは花も食べられます。とっても甘いんです。花を食べるのは、植えている人だけの特権ですね。

◎ヤマモモ:ヤマモモは、4月に花が咲いた後、この6月ちょうど梅雨の時期に赤い実をつけます。大きくなるとたわわに実をつけましてジャムやお酒など楽しめます。ヤマモモは病害虫が少なく育てやすい樹種だと思います。

露地植えの6月の管理・作業
・水やり 雨が一週間も降らない場合は人為的に水やりをしましょう
・肥料  特にやりません 葉色が薄く、肥料が足りないサインがでていれば追肥します
・摘果  木を大きくしたいという場合や3年くらいまでの苗木は、花に使われる養分を節約し枝葉につかわれるように特に幼木の場合は摘果をしましょう。2~3年は果実は少しずつ付けるにとどめ、木の骨格を育てるようにしましょう
・収穫  キンカンなど昨年の取り忘れがあればとってしまうようにします
・剪定  この時期は行いません 枯れ枝やあまりに込み合っている場合は取り除きましょう
・植え付け・移植 行いません

鉢植えの6月の管理・作業
・置き場所 日当たり、風通しのよいところに置きましょう
・水やり 乾いたらやります。枝葉を伸ばし花をつけるにはたくさんの水分がいります。水不足にならないようにしましょう。(かといっていつも湿っているというようなやりすぎは禁物です)
・肥料 葉の色が薄い場合は施します
・剪定 行いません
・植え替え・鉢替え 行いません


◎ワンポイントアドバイス:長雨時にできること

【露地植えの場合】
・マルチングをする
泥はねから病気が発生します。泥はねしないようマルチング資材(稲わら、シート等々)で苗木の周りを覆いましょう。

・支柱をする 支柱がぐらついていないか確認する
地盤が緩んで植え付けたばかりの苗木は雨や強風で倒れたりしないようにしましょう。

・木の周りに排水溝を掘る
排水をよくするために水が流れるよう植え付けた苗の周囲直径1mくらいの周囲に溝を掘り、株元に水がたまらないようにする。

・雨除けをする
昨年秋から今年の春に植え付けたばかりの苗木の場合、根がまだ十分に張れていないのにずっと土の中が湿っていて酸素が不足し新しい根がでにくくなります。
雨の日は傘やビニール等を植え付けた苗木の支柱にさしてみ苗木の上にさしてやり雨除けをする。(この方法は、きちんと取り付けないと傘やビニールが風で飛んだり、ぐらついたときに苗を傷つけてしまうこともありますので取り付けに自信がない方はやめておきましょう。)

・剪定をする
春先に伸びた枝が茂って混み合っていると天気が良い日に蒸れて風通しがよくありません。込み合った枝は間引きをしましょう。

・晴れの日で風の弱い朝方に殺菌剤を散布し病気の予防をする

・晴れの日に下葉についている泥を落とす


【鉢植えの場合】
・軒下や雨の当たらないところに移動する

・マルチングをする
雨で打たれた地面の土が葉に接触して病気になります。ウッドチップや浸透性のあるシートを鉢の表面に敷いて泥はねを防ぎます。

・鉢の皿は外す
鉢の下にレンガや石など鉢底穴を防がないようにして置き、水が鉢底穴からすぐ抜けるようにします。


ここまで読んでくださりありがとうございました。では、また来月もお会いしましょう。
このメールトップの写真は、紅葉スモモ(ベニバスモモ)の実。紅葉スモモの葉は芽吹きのときから赤色で、秋には濃い赤紫色になります。庭木、観賞用としても楽しめる品種です。紅葉スモモの苗木はこちらで販売しています

今月のオススメの商品

3年生苗◇クワ(桑)一之瀬[24cm地中ポット苗 2019年:L]~実付実績~

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3年生苗◇クワ(桑)実生[18cm地中ポット苗 2019年]

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大苗◇柑橘類 本柚子(ほんゆず)[地中ポット苗 2018年:S]

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3年生苗◇柑橘類 温州みかん 宮川早生[地中ポット苗 2019年:S]

9,000円(税込9,900円)

 

3年生苗◇柑橘類 花柚子(ハナユ・花ユズ)[地中ポット苗 2019年:S]

9,000円(税込9,900円)