果樹苗木・成木の手入れについて
さて、このメールをお届けしている方は、当店で苗木をご購入頂き、日々手入れをされていると思います。今月もこの月の手入れのポイントについてお伝えしたいと思います。寒い地域の方は少々遅めの作業になります。
▼果樹苗木 植え付け後の4月の手入れ
4月は新芽が活発に伸び始めてきます。
今まで蓄えた養分を使って伸び出しますが、遅霜を受けると枝葉が枯れ死することもありますので気を付けてください。
葉がでてくるとアブラムシも出てくると思います。 見つけ次第捕殺するか水で洗い流すなど早め早めの処置が大切です。
◎4月の落葉樹
◎カキ:摘蕾(てきらい)毎年大きな柿をならせるには、たくさんなる年をつくってしまうと翌年ならなくなってしまいます。そのためには蕾のうちに一枝に1~2個残して他は摘み取ります。
◎ウメ(実梅):花が終わり、新芽が伸び、果実も少しずつ肥大していきます。 実がつきすぎたり、栄養がよくない果実は自然と落下します。 果実が付きすぎてしまった場合は、摘果します。 大ウメの場合は、5センチ以下の短い枝なら1個、 それより長い枝では5から10センチ間隔に1個になるように摘果します。 また果実は大きなものを残すようにします。 摘果の時期は果実が小指の爪の大きさになるごろ(4月上旬ごろ)に行うのがよいといわれています。
◎桜:花が咲き終わると同時に新しい葉が次々と展開していきます。間を置かず来年の準備をします。<お礼肥え>花が終わったらお礼肥えとして粒状の化成肥料を気の大きさに応じて根元に1つかみ~2つかみバラバラとばらまきます。軽く土と混ぜておきましょう。<整枝・剪定>八重桜やしだれ桜は放任すると花が咲く位置が先へ先へと伸びていきますので花が咲いた枝を半分くらいのところで切り詰めておくと枝の伸びをある程度抑えることができます。桜は切らないということが言われますが鉛筆くらいの太さなら切ってもかまわないですし、太い枝も切った後は切り口を癒合剤を塗って処理すれば切るのは構いません。
露地植えの4月の管理・作業
・水やり 移植したばかりの苗木には天気の良い日が続いて乾くようならたっぷりと水やりをしましょう
・肥料 施しません ・剪定 しませんが、樹形を乱す枝があれば除いてください
・除草 まめに除草しましょう
・移植、植え付け 新芽が出る前までなら植え付けはできます 移植はできません
鉢植えの4月の管理・作業
・置き場 日の良く当たるところに置きましょう 遅霜にあたりそうな日は軒下や玄関内に入れましょう
・水やり 鉢の土の表面が白く乾いたらやりましょう 毎日の水やりは必要ありません
・肥料 やりませんが、新葉の色が薄いようなら追肥をしましょう
・剪定 樹形を乱す強い枝があれば取り除きましょう
・植え付け・植え替え 行いません
◎4月の常緑樹(カンキツ(柑橘)類、ビワ、フェイジョア等)
寒くて縮こまっていたカンキツ類ですが、今月はカンキツ類が劇的に元気に育っていく季節です。発芽が始まり、根からぐんぐん肥料を吸収し、花芽もちらほら見え出します。
露地植えの4月の管理・作業
・水やり 発芽が盛んになりますから、乾かさないようにします 乾いたら十分水やりをしましょう 幼木は特に乾燥させないよう注意してください
・肥料 3月にしてしなければ、施します
・防寒 早めにはずしましょう
・収穫 夏みかん、甘夏みかんなど晩かん類は収穫時期です
・剪定 3月にしていなければ早めにしてください 特に枯れ枝やトゲは取り除くようにしましょう
・植え付け 新苗植え付けの適期です
・移植 行えます
鉢植えの4月の管理・作業
・置き場所 太陽光線に当ててください
・水やり 乾燥させないようにたっぷりやりましょう
・肥料 葉の色を見て黄色いようなら追肥をやります 葉の色が濃ければやりません 鉢植えの肥料は鉢の周りに置いていきます 二か月おきくらいに施肥する場合は、場所を変えて埋め込みましょう
・剪定 行いません 枯れ枝やトゲは取り除きましょう
・植え替え・鉢替え 適期です
・防寒 防寒を取り除きましょう